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伝統と社会守る「戦後80年」へ

直球&曲球 葛城奈海

 

 国連はGHQ(連合国軍総司令部)が看板を掛け替えた組織か―。10月にスイス・ジュネーブで開催された国連女性差別撤廃委員会に「皇統を守る国民連合の会」会長として参加した経験を通じ、そんな思いを強くした。

 先月お伝えした通り、私は皇室典範改正を求める国連に「内政干渉は許されるべきではありません」と訴えた。日本政府も「皇位継承のあり方は国家の基本をなす事項。女性差別撤廃委員会で扱うことは適当ではない」と言い切った。だが、同委員会は「皇位継承に男女平等を保証するよう」皇室典範の改正を「勧告」した。

 同じ場で、米メリーランド州立大学元講師のエドワーズ博美氏が「家族の絆と子供への悪影響が計り知れない」と夫婦別姓反対を訴えた。この問題については、「女性が結婚後も旧姓を保持できるよう法改正を」と4度目となる「勧告」が出された。

 「勧告」に法的拘束力はなく、「お奨(すす)め」程度の意味合いであり、政府は毅然(きぜん)としてスルーすればよい。ただし、ここで見落としてはならないのは、国連の主張がいずれも日本の文化や伝統的価値観を否定・破壊していく点だ。

 男系の皇統が絶たれれば天皇は正統性を失い、日本という国家がバラバラになる。夫婦別姓が推進されれば、親子や兄弟間で名字が異なることになり、家庭が一体感を失うばかりか、時とともにご先祖さまとのつながりも失われてしまう。LGBT推進然(しか)り、国連発の波は日本という共同体の絆を弱体化させる方向に押し寄せているのが実態だ。既視感を覚えないだろうか。戦後GHQが推進したことと同じではないか。「男女平等」という羊の皮を被(かぶ)っていることも、左派が「御注進」する構造も酷似している。

 今年1月の本コラムに私は「日本国という共同体の絆を取り戻し、拉致被害者を取り戻す令和6年にしたい」と書いた。年の瀬を迎え、ひとりの拉致被害者も取り戻せなかったことに恥じ入るばかりだ。終戦から80年となる新しい年は、共同体破壊の波を食い止めるべく「国連幻想」から脱却し、主権を持つ日本自らが伝統と社会を守る年となるよう尽力したい。

葛城奈海

かつらぎ・なみ 防人と歩む会会長、皇統を守る国民連合の会会長、ジャーナリスト、俳優。昭和45年、東京都出身。東京大農学部卒。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの会幹事長。近著に『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社新書)。

(2024.12.26産経新聞)

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