大行社社員心得

第一

（大行社の特色）

本社は人間修養の道場にして又武士的社團なり

社員は行住坐臥大行社精神を鍛錬し社紀に慣熟すると共に常に社員

たるの矜持を堅持し武士的情誼の下一意上級者の教に順ひ上下同僚

互に切磋砥礪し團結を固くし融々和楽の間本社の特色を發揮すべし

 

第二

（修養の本源）

教育に關する勅語（以下勅語という）は國體の本義

國民道徳の要旨を明示し給ヘるものなり吾人修養の本源此に發し

又又此に歸すべきものとす

故に社員は晨に心身を潔齋して勅語を奉誦服膺し夕に心境を寧静に

して反省自戒する等吾人修養の根基を常に此に仰ぎ益々志操を堅固

にして修道鍛錬懶らず以て國民に儀表たるべき大行社精神の修養に

遺憾なからんことを期すべし

 

第三

（武士道精神）

武士道精神は　勅語の精神にして又一の誠心なり

抑々武士道精神の消長は國運の隆替に關す而して至誠純忠一死租國

に報ずるは實に武士道精神の精華にして我が武人の世々砥礪せし所

なり

故に社員は寤寐勅語の奉體具現に努め百行を擧げて勅語に歸一

し奉るの信念に徹し堅忍持久益々修養の効を累ね以て愈々堅確なる

武士道精神を鍛錬せんことを期すべし